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家を買ったら読む本

book120.jpg 家を買ったら読む本/晋遊舎ムック

この度、良くご質問などをいただく・・ 住宅(新築マンション、一戸建て)を購入したときの”しなければいけない事””心がけておきたい要素””内覧会に関する要素””住宅のお手入れポイント”などを一冊のムック本として発売することになりました。主に「内覧会関連情報」「住まい方情報」について監修させていただきました。ご参考としていただけたら幸いです。
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2010年09月09日

旅館改修を行う上では「旅館に対する期待要素と価値順位」を意識することが大切。/一級建築士日記

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旅館を改修したいと思った時に、最も意識しておかなければいけない大切な要素が「旅館に対する期待要素」の把握です。

宿泊する目的といいますか、”宿泊”に対する価値観(価値ポイント)は季節・地域によっても変化しますし、もちろん顧客それぞれで違いがあります。


それでも分類すると”宿”に対する価値要素(癒しとして求める要素)となりうるのは・・

揺れるハート食事(食事の内容と食事環境)
揺れるハートお風呂空間(風情・泉質)
揺れるハート旅館環境(自然環境・景観)

の3要素となります。

基本的に上記3つの要素はそれぞれ大切な価値要素であり、多くの人が全ての要素を検討材料としますが、それでも原則、季節や人によって優先順位が存在しているのです。

例えば

「季節」を切り口に考えると・・。

「秋」を感じたいという人にとっては、紅葉に囲まれた「景観・環境」が一番の価値対象(魅力)となりますし


「冬」に癒しを求めている人は、憩いのお風呂空間が一番大切な要素になります。

「春」の旅行であれば、春の季節感を感じられる春の山菜などの味覚が十分楽しめる「食事」が優先順位が高いものになるかもしれません。


そう、「旅館に宿泊したい」という”思い”と”行動”の中には「季節」「人の個性」「地域」によって

価値対象が変動する

ということを旅館運営している側としては認識を高めておくことが大切な要素となるのです。



そういう要素を理解しておくと、「旅館」の改修を考える上で改修するべく優先項目というのが、明確になってくるはずなのです。

一般論だけで「改修」を行ってしまうと、単なる「模様替え」にしかならず、お客様を増やすきっかけにもならないということが多々あるので注意が必要なんですよね。

posted by kure at 17:30| Comment(0) | 旅館改修設計関連

2010年08月23日

ホテルと旅館の違いは「仕上げ」にも表れる/一級建築士日記

同じ宿泊施設であっても「ホテル」と「旅館」では様々な違いがあるものです。

宿での過ごし方
料理
個別の部屋の扉の鍵の有無
など

沢山取り上げることができるのですが・・

建物空間としてはなんといっても、内装に「本物の木(木材)」が多く使われているかどうかといったことが違いのひとつになるかもしれません。

これは「法規的(防火)」な要素によるもの。

”ホテル施設”の場合は規模がある程度大きくなるのに加えて防火上の「内装制限」が必要となります。

簡単にいえば「自然素材(木・紙)」などを内装仕上げに使うことができないんですよね。

対して”旅館施設”の場合には規模がある程度の大きさとなると”ホテル施設”と同じような建物となってしまうのですが、小規模であったり平屋・二階建ての旅館であったりすると「内装制限」がかからないで建てられることが多々あります。

すると自然素材「木など」を沢山活用することができるんですよね。

”雰囲気”だけの問題ではなく、木材などには、空間に対する”役割(調湿度など)”があったりしますから、宿泊施設には出来る限り多く活用したいものです。.
posted by kure at 10:11| Comment(0) | 旅館改修設計関連

2010年05月27日

中古マンション・オフィスの改修・再利用/一級建築士日記

現在までの日本の建物事情としては、「スクラップアンドビルト」(建物を建築しては、壊して更地化・・再び建築)といった考え方で推進されています。

そういう背景があるからでしょうか・・。

とにかく・・

晴れマンション
晴れオフィス

は買い手・借り手の有無や要望の有るなしに関わらず、作られ続けています。「建設・不動産業界側」の仕事創出といった側面が強いからなのかもしれません。

ゆえに

マンション・オフィスは少しでも「中古建物」といったものになってくると買い手も借りてもいない建物となってしまうというのが今までの流れでした。

でも・・ここに来てわずかではありますが・・

中古マンションやオフィスを積極的に改修して再活用していくといった考え方が浸透し始めてきています。

私は、そもそも「建物・建築」とは一度創出されたものを出来る限り末永く活用していく・・そういう存在なのだと思っています。

そういう考え方がベースにあって初めて「100年住宅」だとか「200年建物」といった耐久性の高い建築物を作ることに意味がでてくるのですから。(^^ゞ

現状は、耐久性の高いはずの「コンクリート建物・マンション」のほうが「木造住宅」よりも平均すると早めに取り壊されていることになります。

なんといっても「中古建物」をしっかり再活用していくといった考え方が主流となり、実践されていく社会とならなければいけないのではないでしょうかね。
posted by kure at 09:13| Comment(0) | 旅館改修設計関連

2010年05月11日

旅館リフォームで創出したい「共用部での寛ぎ空間」/一級建築士日記

旅館をリフォームしたい・・そんな思いをもっている方におすすめしたいのが「共用空間」の寛ぎ創出です。

昔からの旅館で規模がそれほど大きくない場合にはどうしても施設構成として「客室」「広間」「後方施設」といった主要空間だけとなっているものが多いものです。

もちろん、そのような空間構成の旅館でも魅力溢れる空間となっているところは多々あるのですが・・

現状が思わしくなく・・

旅館リフォームで魅力を向上したいと考えているのであれば・・

「客室」以外で時間を過ごせる”寛ぎの空間”を創出することが大きなポイントとなります。

”寛ぎの空間”

といっても何も大そうな”場”を創り出すという必要はありません。何をするでもなし・・お客様が「ぼんやりと座っていられる・・佇んでいることのできる空間」をコーナー空間などで創り上げることが旅館の魅力となってくるものと考えています。

もちろん主となるのは

「客室の居心地」
「お風呂の雰囲気」
「旅館サービスの品質」

といった要素になるわけですが、旅館の中で・・どんな時間を過ごすことができるのか・・といったことは人の心に大きな”印象”として残るもの。

せっかく旅館に宿泊しているのに・・

「食事」を待つ時間
「お風呂」を楽しむまでの時間

が単に・・客室の中にいるだけ・・・

となってしまっていては、迎える側・迎えられる側双方にとってもったいないことですよね。

例えば地域ならではの伝統・文化を感じてもらいたいためにと・・「囲炉裏など」を客室内に計画するのであれば・・

共用空間にちょっとした「囲炉裏空間」を計画したほうが効果的です。

「客室」に引きこもらせない・・そんな旅館空間をリフォーム計画することもこれからの旅館にとっては大切な要素なのではないでしょうか。
posted by kure at 16:10| Comment(0) | 旅館改修設計関連

2010年03月26日

”古さ”と”趣”を生かす旅館リフォーム/一級建築士日記

「旅館施設」のリフォームを手がけることが多いのですが、個人的に大切にしているのは・・

晴れ”古さ”を『趣』として生かすこと

です。

全てを「新しくしてしまう」ことが”旅館”といった施設業態にとっては「良いこと」に繋がるとは限らないのです。

宿泊施設としては、「ホテル」施設と「旅館」施設に大きく分類されますが、基本的に”ホテル施設”はセンシィティヴなリゾート感覚を重視。

対して、”旅館施設”では『趣(おもむき)』がとても大切な要素だと考えています。

逆の言い方をすれば・・


晴れ『趣』が感じられない旅館は・・旅館としての魅力が無い

といえるのではないでしょうか。

ここでいつも気をつけているポイントが・・

晴れ”古さ”と”趣”

のバランス判断です。

”趣”を感じさせるには、「古臭さ」を感じさせてはいけないのです。ここがポイント。

”趣ある古さ”と”古臭さ”は大きな違いがあるもの。

この判断が設計者にとっての肝といえそうです。
posted by kure at 08:43| Comment(0) | 旅館改修設計関連

2010年02月01日

現代の「旅館改修」ポイント/一級建築士日記

今日は「旅館」のリフォーム・再生に関して話しをしてみたいと思います。

基本的に『旅館・宿』は”宿泊”していただくことによって、利益を生み出す構造となっています。

ですから以前までは、「旅館の改修」というと客室内の”内装イメージ”や”建築設備(冷暖房)”が最も大切な「改修ポイント」となっていました。

また

「サービス」という観点からは、「料理」と「お風呂」が大切なものと重視されて「料理の出し方」「お風呂のイメージ」などを修繕していく要素として方向性を見据えていくことがポイントとなっています。

もちろん、今でもこれらの要素はとても大切な要素であり、「旅館改修計画」には欠かすことができない要素なのですが・・

ここにきて、もうひとつ「重視」しておきたい要素が生まれてきているのです。


それが

晴れ「日帰り客」に向けたサービス提供・アイデアの創出

といった要素なのです。

詳細アイデア部分をここで簡単に表記することは難しいので、あくまでも概念要素だけをお話しますと・・。

以前のように「宿泊」を目的とした”お客様”だけを顧客ターゲットとしているだけでは、なかなか集客ができない・・そんな状況となってきているのです。

かわいい「旅館空間の良さ」

をまずは実体験してもらうことが大切なポイントとなってきているのです。”旅館の過ごし方・活用の仕方”を肌で感じてもらい、雰囲気を知っていただくことによって、「宿泊」へのニーズへとつなげていくことが大切なのです。

そのために

かわいい”日帰り客”へアピーメできるアイデア・要素

が重要となってくるんですね。

ただ

気をつけなければいけないのは、最終的には『宿泊』へとお客様を導いていかなければいけないのですが・・

「日帰り対応」の方法を間違えると・・逆効果となってしまうことも多々あるのです。

このバランスがとても大切になるのです。(*^^)
posted by kure at 15:29| Comment(0) | 旅館改修設計関連

2010年01月14日

旅館などのリフォーム素材/一級建建築士日記

一級建築士として仕事をする中で・・。

揺れるハート「旅館・ホテルなど」宿泊施設の設計・リフォーム

は得意分野のひとつとして様々な経験を積み重ねてきています。

基本的に「ホテル施設」の場合には「リゾート系」と「ビジネス系」とで施設利用者の傾向が大きくことなるため、ひとくくりにして話しをしにくいので・・。

「旅館」
を前提に話しをさせていただきたいと思います。

”旅館施設”の多くの場合、歴史を積み重ねてきている建物となっています。それゆえに課題としては・・。

半月耐震性能
半月老朽化

といったことが大きなポイントとなることが多いんですよね。

興味深いのは「老朽化」に関する要素。

最近の傾向として「日本の伝統・文化」といったものに対する”意識””興味””価値観”の上昇といったものがあるように思っています。

これからの時代傾向として、「日本文化・伝統工芸」といったものの価値観がさらに高まっていくと考えているわけですが・・。

それゆえに「旅館」に求められる要素として

揺れるハート歴史的風合い
揺れるハート日本文化の息吹き

といったものが大切になると考えています。

ここでポイントになるのが・・。


「老朽化」と「歴史的風合い」

といった要素が紙一重の感覚で存在しているということ。

「老朽化」しているからといって、全てを”新しくしてしまうリフォーム計画”としてしまうと・・そこから「風合い」がなくなってしまうのです。

かといって

「老朽化」している状態を残しすぎ(意識してしまいすぎると)てしまうと、単に「汚らしい」「古びた」感覚が主となってしまい・・宿泊客にとって好ましくないものとなってしまうわけです。

そういう状況が存在しているからでしょうか。

最近では「リフォーム用の建材」といったものがとても多く存在するようになってきました。

以前は「住宅リフォーム」を対象として『機能性を重視』した建材のみだったのですが・・。

ここにきて、「旅館など」のリフォームを意識した「自然素材」「自然素材の風合い」を大切にした「リフォーム用素材(建材)」といったものが開発されるようになっているのです。

個人的にはとても嬉しい傾向です。(*^^)

これまでは「自然素材を模した建材」・・

例えば「木の見た目を表現した塩ビ系シート材など」が開発の主流となっていましたが、これからはもっともっと・・。

「自然素材」そのものを活用した建材が様々な機能を持った形で登場してくるのを楽しみにしています。



||旅館リフォーム |
posted by kure at 10:44| Comment(0) | 旅館改修設計関連